原因はいびきかも!喉に起こる5つのトラブルをチェックしよう
朝目が覚めると、なぜか喉が痛いとお悩みではないでしょうか。もしかするとそれは、寝ているときにいびきをかいているのが原因かもしれません。
まずは、いびきをかいて喉が痛くなるときの症状を5つご紹介します。当てはまる項目がある人は、寝ているときにいびきをかいているかもしれません。ぜひ、チェックリストとして活用してみてください。
喉トラブル①:せきが出る
乾燥している日でもないのに、喉が渇いて気持ち悪い感じがしたり、勝手に咳が出てしまったりと、さまざまな理由でせきにお悩みの方もいるはずです。
それは、いびきが原因かもしれません。口呼吸をしながら眠っていること、そして喉を振動させて粘膜を傷つけてしまっていることから、気管が炎症を起こして咳が出ている場合もあります。
長期的にせきが続いている人は知らず知らずのうちに、いびきがクセづいている可能性もあるので、早めの改善を心がけましょう。
喉トラブル②:ものをうまく飲み込めない
食事をするとき、食べ物を飲み込むときに違和感はないでしょうか。喉に引っ掛かりを感じる人もいれば、鈍痛のようなものを感じる人もいるはずです。
原因として考えられるのは、気管の炎症です。いびきによって喉が炎症すると、腫れて気管を狭めてしまいます。その結果、ものを飲み込む際に、気管が圧迫されて違和感が出てしまうのです。
場合によっては、食事でさらに喉を傷つけてしまう恐れもあるので、違和感があるのなら、早めに解決することをおすすめします。
喉トラブル③:喉がズキズキと痛む
朝目覚めたとき、喉に痛みを感じる人も多いでしょう。刺すようにズキズキとした痛みが出るのは、いびきが原因かもしれません。
いびきによって喉が振動すると、自然と粘膜が剥がれ落ち、乾燥や細菌のダメージがダイレクトにやってきます。寝ている間に喉が乾燥しやすくなるほか、いびきが原因で風邪を引いてしまうこともあるのです。
「風邪かな?」と思われやすい喉の痛みですが、いびきが原因である場合もあるため、カメラの利用や家族へのお願いをして、いびきの状態をチェックしてもらいましょう。
喉トラブル④:喉に異物が引っ掛かる感じがする
何も食べていないにもかかわらず、喉に異物が引っ掛かるような感じがする場合、いびきによる喉・気管の炎症が原因かもしれません。
喉・気管は、円柱状の形をしているため、炎症によって喉・気管が腫れあがると、すぐに粘膜の表面同士がぶつかり合います。円柱の面積が狭まってしまうことから、喉・気管の中に何もないにもかかわらず、異物があるように感じてしまうのです。
異物感をなくしたいのなら、喉の炎症を抑える必要があります。つまり、原因となるいびきの改善が必要ですので、早めの対策を検討してみましょう。
喉トラブル⑤:声の調子がおかしい
いつもと声の調子がおかしいと感じていないでしょうか。いびきなどが原因で喉が荒れていたり、気管が炎症していたりと、口~肺にかけてのトラブルが発生している可能性があります。
楽器と同じように、喉も圧迫や形状変化によって音が変化します。つまり、喉や気管が炎症して腫れていると、声の調子がおかしくなってしまうのです。
日常的にコミュニケーションが必要な仕事をしている人の場合、さらに悪化するおそれもあります。もし声の調子がおかしいと感じたのなら、いびきを疑い、早めに喉の調子を改善しましょう。
喉にダメージを与える2種類のいびきとは?
いびきには、2種類のいびきがあります。一般的には、口を開けてかく「喉いびき」が有名ですが、ほかにも「鼻いびき」というものがあります。
どちらのいびきも、喉にダメージを与えてしまうのが特徴です。それぞれの特徴を理解し、自身がどちらのいびきをかいているのか確認していきましょう。
喉いびき
喉いびきとは、寝ているときに舌が喉の奥に落ち込んで発症するいびきのことです。中には、喉に舌がつまって発生する「睡眠時無呼吸症候群」を発症する人もいるため、注意しなければなりません。また、喉いびきをかく人は次のような特徴を持っています。
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- ・肥満気味
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- ・扁桃腺肥大
- ・食生活の乱れ
喉いびきは、睡眠時無呼吸症候群を発症させるほか、その他さまざまな合併症を誘発するリスクがあります。仰向けで眠っている人や、寝具が身体に合わない人など、さまざまな条件でトラブルを発症しやすいのが特徴です。
鼻いびき
鼻いびきとは、風邪やアレルギー性鼻炎(花粉、黄砂)などが原因で発症するいびきのことです。普段から鼻呼吸をしている人が風邪を引いたときや、アレルギーを発症したときなどに引き起こされます。
また、鼻の骨が曲がっている鼻中隔湾曲症が原因だという人も多く、鼻呼吸ができていても、特定の原因でいびきをかいてしまうのが特徴です。
鼻いびきが続いてしまうと、鼻の粘膜を炎症させ、喉いびきを誘発する場合もあります。鼻の調子がおかしいと感じる人は、症状の緩和策を検討しましょう。
口を閉じて寝ていても、喉いびきをかく方もいらっしゃいます。この場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性があるので注意が必要です。
このように「喉いびき」には、治療が必要となる病気が潜んでいることもあるため、気を付けなければなりません。
鼻いびきについてはこちらのコラムでも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
いびきをかいて喉が痛くなる3つの原因
軽度のいびきであれば、喉を傷めません。ただし、いびきの度合いが大きい人は、いつの間にか喉が痛くなっている場合があるので注意してください。
続いて、喉が痛くなる3つの原因をご紹介します。「風邪じゃないけど、最近喉が痛いなぁ」とお悩みなら、ぜひ自身の状況と比較してみてください。
原因①:口呼吸をしている
普段から口呼吸をしている人は、いびきをかきやすいです。いびきは主に口呼吸によって発生するケースが多く、舌が喉の奥に沈み込むことでガーガーと音を鳴らすのが特徴です。
また、口呼吸は喉と気管をダイレクトに乾燥させます。口呼吸のクセは睡眠障害に影響しやすいので、普段から鼻呼吸ができるように早めの改善を心がけましょう。
原因②:いびきが大きい
いびきをかく人の中でも、いびきが大きな人は喉を痛めやすいので注意が必要です。いびきによって喉が振動し、粘膜などを傷つけてしまいます。もちろん、振動量が大きないびきをかく人ほどダメージが大きく、あっという間に喉が腫れてしまうのが特徴です。
また、いびきが大きな人は、通常のいびきをかく人よりも、舌が喉の奥に深く落ち込んでいる可能性があります。睡眠時無呼吸症候群を発症しやすいため、クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。
原因③:気道に異常がある
喉の痛みを感じている人は、いびきの影響で気道に異常が発生しているかもしれません。気道が炎症していることはもちろん、炎症時にものを飲み込んで傷つけてしまうケースもあります。
気道の奥までダメージを受けると、呼吸音がおかしくなったり、せきがふえたりと、さまざまな問題を誘発するのが特徴です。健康面で大きなトラブルを引き起こしやすいため、早期解決のためにクリニックに相談しましょう。
いびきを放置するとどうなる?喉の痛み以外の更なるリスクとは
中には「いびきをかくのは、いつものことだから」と、放置してしまう人もいるでしょう。しかし、いびきを放置すると、喉の痛みだけでなく、更なるリスクを生み出す場合があります。
健康面に影響するポイントです。紹介するリスクを発生させる前に対策を講じてください。
リスク①:睡眠時無呼吸症候群の発症
いびきと関連して発生しやすいのが睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。睡眠中に呼吸が止まってしまい、低血圧や脳卒中といった大きな問題に発展する場合があります。
中には、血中酸素濃度が薄まり、覚醒中に体調不良や意識を失うといった事故に発展するおそれもあるので、健康的な生活を脅かすリスクがあると覚えておきましょう。
リスク②:扁桃腺炎
扁桃腺炎とは、口蓋垂(喉ちんこ)の左右にある扁桃腺の粘膜がダメージを受け、ウイルスや細菌による炎症を起こす病気です。風邪のような症状があり、強い喉の痛みを感じます。
リスク③:ドライマウス
ドライマウスとは、口の中の唾液分泌量が低下する病気のことです。いびきなどによって口が乾燥して発症します。
ドライマウスを発症すると、虫歯や口臭の悪化といったトラブルを引き起こすのが有名です。改善する際には、こまめな水分補給はもちろん、いびきの改善が欠かせません。
喉の痛みといびきを改善する5つの方法
普段から、いびきに悩まされている人も多いでしょう。そこで、喉の痛みのいびきを改善する5つの方法をご紹介します。
自身の問題に当てはめつつ、始められそうな対策からチャレンジしてみてください。
改善方法①:太っている人は減量を目指す
肥満気味の人は、肥満体型が原因でいびきをかいている場合があります。そこで体重減量を目指すために、次の対策にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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- ・食生活の改善
- ・適度な運動
首回り、喉回りのお肉を減らすことができれば、自然といびきも改善されていきます。それだけでなく、さまざまな健康効果をもたらす行動ですので、健康維持のために、ぜひ生活習慣を改善していきましょう。
改善方法②:横向きの姿勢で眠る
普段、仰向けの姿勢で眠っている人や、寝返りの回数が少ない人もいるでしょう。そのような寝方は舌が喉の奥に落ち込みやすい姿勢なので、横向きの姿勢で眠るように改善してみてはいかがでしょうか。
最初のうちは、寝づらいかもしれません。ただ、慣れてくれば横向きの姿勢の方が睡眠の質が高いことに気付けます。横向きで眠るクセがつけば、自然といびきが減り、喉の痛みも解消されるでしょう。
改善方法③:就寝前の飲酒を控える
就寝前に飲酒をしている人は、身体がむくみやすく、いびきをかきやすいのが特徴です。飲酒を控えるだけでいびき改善につながるので、就寝の3時間前からは飲酒を控えましょう。
改善方法④:枕・マットレスを変える
普段から寝返りの回数が少ないという人は、枕やマットレスを買い替えてみましょう。
身体に合う寝具を選べば、睡眠の質が向上するほか、寝返りを打っていびきを改善しやすくなります。寝具の種類も豊富にあるため、自身の身体に合うものを探してみてはいかがでしょうか。
改善方法⑤:加湿器を利用する
いびきや喉の痛みを改善したいなら、部屋の乾燥を防止することが大切です0スパン。中でも便利なのが、加湿器を使って、湿度を維持する方法でしょう。
季節を問わず利用できることはもちろん、近年では、加湿器と空気清浄機がセットになった機器も販売されています。アレルギー性鼻炎などの改善にも役立つので、ぜひ睡眠時に加湿器を導入してみてください。
自分でいびき・喉の痛みを改善できないならクリニックに相談しよう
「前述した対策を試してみたけれど、思うように改善できなかった」とお悩みの方もいるでしょう。それなら、睡眠障害をクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。
耳鼻咽喉科や睡眠科といった睡眠障害に特化したクリニックであれば、検査によって簡単に睡眠障害の症状を診断してくれます。また、次のような方法で治療できるのが魅力です。
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- ・生活改善アドバイス
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- ・マウスピース治療
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- ・投薬治療
- ・CPAP治療
薬を使わない治療法も多いため、身体のことを考えつつ、いびきや喉の痛みを改善できます。
まとめ
いびきと喉の痛みは、それぞれ結びつきがあります。またいびきが原因となり、喉を痛めるほか、気管に関するさまざまな病気を発症するかもしれません。
もし、いびきや喉の痛みを改善したいのなら、生活習慣の改善もしくはクリニックへの相談をおすすめします。いびきという問題は、健康的な生活を妨げるリスクをはらんでいるので、早期解決のためにできることからチャレンジしてみましょう。
いびきによって喉への炎症が生じ、その他の病気を併発するリスクが高まる場合があります。喉からくるいびきへの対処法などを詳細に学びたい方は、いびきメディカルクリニックの記事「いびきが原因で喉が痛い!改善方法を知って快適な睡眠につなげよう」をご覧ください。
よくある質問
Q.いびきによって起こってしまう喉トラブルって何?
A.喉トラブルについては「原因はいびきかも!喉に起こる5つのトラブルをチェックしよう」で詳しく解説しています。
主な喉トラブルは次のとおりです。
・せきが出る
・ものをうまく飲み込めない
・喉がズキズキと痛む
・喉に異物が引っ掛かる感じがする
・声の調子がおかしい
Q.いびき・喉の痛みを改善する方法は何?
A.いびき・喉の痛みを改善する方法は「喉の痛みといびきを改善する5つの方法」で詳しく解説しています。
主な改善方法は次のとおりです。
・太っている人は減量を目指す
・横向きの姿勢で眠る
・就寝前の飲酒を控える
・枕・マットレスを変える
・加湿器を利用する
また、自身で改善できない場合には、クリニックに相談することをおすすめします。