西枕の風水的な意味
はじめに、西枕にはどのようなメリット・デメリットがあるのか解説していきます。
メリット
まずは、メリットについてです。西枕で寝ると、次のような良い影響があるとされています。
- ・金運アップ
- ・仕事運アップ
- ・恋愛運アップ
- ・家族運アップ
金運アップ
風水において、西には「金の気」があり、金運を司るといわれています。ゆえに昔から、西側には金やシルバーといった金属類を置くと、金運が上がると考えられています。風水において、西には「金の気」があり、金運を司るといわれています。ゆえに昔から、西側には金やシルバーといった金属類を置くと、金運が上がると考えられています。
西枕も同じように、金運や財運を上げたい人は西向きに枕を置き、頭を向けて寝ると金運がアップするとされています。
特に、西枕で寝る際には下記に注意するとより運気アップが期待できます。
- ・西側に埃が溜まると「よどみ」ができてしまうため、掃除はこまめに行う
- ・金運アップと相性の悪い、木の気(観葉植物など)のアイテムを置かない
- ・金運アップと相性の悪い、火の気(キャンドルや照明など)のアイテムを置かない
仕事運アップ
西の方角は実りと収穫を象徴する方位で、実りのシーズンにはさまざまな作物を収穫できることから、金運だけでなく仕事運にも関係が深いと考えられています。
そのため、経済的な安定を求めている人や、給料アップを考えている人に向いている方角といえるでしょう。特に、自営業や会社経営者、フリーランスの人におすすめです。
恋愛運アップ
西は太陽が沈んでいく方角なので、風水においては安定や落ち着きを表すものでもあります。
そのため、人間関係においては西枕で寝ることで心に余裕ができ、パートナーとの関係をより穏やかなものにするのに効果を発揮します。
特に、次のような恋愛で効果的です。
- ・現在パートナーがいて、このまま関係を穏やかに継続していきたい
- ・今の恋人との関係を長続きさせたい
家族運アップ
恋愛運と同じように、家族間においても西枕の安定・落ち着きのパワーは効果が期待できます。
今後も家族や夫婦間の関係を安定的に継続していきたい人は、西枕で寝るのが良いでしょう。
デメリット
ただし、西枕には次のようなデメリットもあるとされています。
- ・老けやすくなる
- ・変化や発展が起こりにくくなる
老けやすくなる
西枕のデメリットでよく取り上げられるのが、「西枕で寝ると老けやすくなる」というものです。その理由は、太陽の存在が影響しています。
風水において、太陽はエネルギーの象徴とされていて、その太陽が沈む方角である西は、「日が暮れる=エネルギーが落ち着く」といわれています。
ですが、逆にこの暮れていく気を受け取ることで老けやすくなり、活発に活動できなくなるともいわれているのです。
そのため、若い人やエネルギッシュに活動したい人には、西枕は向きません。反対に、年配の人で日々の生活に落ち着きを求める人にはピッタリといえるでしょう。
変化や発展が起こりにくくなる
西枕の良さは、安定や落ち着きが得られることですが、これは裏を返せば変化や発展が起こりにくくなることを意味します。
ゆえに、これからバリバリ働きたい、活動的に生きていきたいと考える人にとっては、やや落ち着きすぎともいえるかもしれません。
しかし、逆に落ち着きを求める人やゆっくりしたい人にはおすすめの方角です。特に、最近不眠気味だなと感じる人は、西枕で眠ることでぐっすりと眠れる効果が期待できます。
西枕には科学的根拠はある?
このように、風水においてさまざまな効果がある西枕ですが、科学的な根拠はあるのでしょうか?
【結論】西枕に科学的根拠はない
結論をいうと、西枕に科学的根拠はありません。西枕で寝ることによって個人の健康や生活水準が向上したり、逆に脅かされたりといった報告はないです。そのため、枕を西向きに置くことによるメリットやデメリットを証明する科学的な根拠はないといえるでしょう。
他の方角でも同じように、北枕は縁起が悪いといわれたり、東枕はエネルギッシュになれるといわれたりしますが、これらも科学的な根拠はないです。(それぞれの方角が持つご利益については後述します。)
そのため、夜寝る際に枕をどの方角に置いて寝ても問題はありません。あくまで、占いやおまじないのひとつとして楽しむのが良いでしょう。
他の方角にはどんな意味があるの?
上記を踏まえて、風水において西枕以外の方角にはどのような意味や運勢があるのでしょうか?北枕、東枕、南枕それぞれについて解説していきます。
北枕
一般的に、北枕は亡くなった人が頭を向けるため、縁起が悪いと考える人が多いです。しかし、風水においてはむしろ北枕は良い方角とされているのです。
そもそも、死者を北枕にして寝かせる風習は、仏教の祖であるお釈迦様が亡くなる際に頭を北向きにしていたことに由来します。この風習が今でも残っているため、「北枕=死」と連想する人が多いのです。
しかし、北枕を縁起が悪いと考えるのは日本独自のもので、実は仏教を信仰する他の国(中国やインドなど)には、死者の頭を北向きにして寝かせる風習はありません。そのため、北枕を特別に避ける必要はないといえるでしょう。
そのうえで、風水では北枕で寝ると金運アップにつながるとされています。これは、北には強力な磁力のパワーがあるため、お金を集める力があると考えられているためです。また、北は信頼や落ち着き、財産、子宝などを意味しているので、安眠や恋愛運アップにも効果があるといわれています。
北枕については、下記の記事でも解説しています。こちらもぜひ参考にしてください。
東枕
東枕で寝ると、仕事運や勉強運アップが期待できます。
東は太陽がのぼる方角なので、成長、発展といった前向きな意味があります。ですので、やる気を出したいときや成長したいとき、発展したいときなど、エネルギッシュに物事を進めたい人におすすめです。
ただし、西枕のような落ち着きを求めたい場合は逆効果になるので、避けた方が良いでしょう。
南枕
南は、才能運や人気運をアップさせたいときにおすすめの方角です。
南の方角には、知性、美貌、人気、才能、名誉などの意味があるため、何か大きなことを成し遂げたいと考えているなら、南枕で寝るといいかもしれません。
特に、自分の個性を活かした活動(インフルエンサーやYouTuberなど)で大きな成果を残したい人には適しているといえます。
ただし、南の方角は「火」を連想させるともいわれています。そのため、寝つきが悪くなったり、イライラしたりすることも考えられるので、しっかりと体を休めたいときには避けた方が良いでしょう。
枕の向きよりも大切なのは寝室の環境
このように、それぞれの方角によって風水が持つ意味合いや司る運勢は異なります。前述したように、枕を置く方角によって個人の健康や財産に影響を及ぼす科学的根拠はないので、あくまで占いやおまじないのひとつとして個人的に楽しむのが良いといえるでしょう。
それよりも、睡眠の質を高めてぐっすり眠りたいと考えているなら、寝室や睡眠環境を見直すことが大切です。
ここからは、睡眠の質を高める効果が見込める寝室のポイントを4つ紹介していきます。
部屋の明るさ
まずは、寝室の照明の明るさです。
最近は、技術の進歩によって一般家庭の照明にもLEDライトが使われるようになりました。さまざまなメリットがあるLEDライトですが、睡眠においてはあまり良い効果を発揮しません。
その理由は、LEDライトが放つブルーライトの影響です。ブルーライトは太陽にも含まれている青色の光線で、人間の目に入ると覚醒を促す効果があります。そのため、就寝する夜に長時間ブルーライトを浴びてしまうと、脳は朝がきたと錯覚し、眠りにくくなってしまうのです。
これを防ぐには、夜間に使用するライトに温かみのある暖色系の照明を使用するのがおすすめです。暖色系の明かりであれば、覚醒を促す効果はブルーライトよりも弱いため、スムーズに眠りにつくことができます。
さらに、天井から直接照らすのではなく、家具の後ろや足元から優しく照らす間接照明を活用すると、より効果的です。ぼんやりと照らすことで、脳への悪影響を最小限に抑えることができます。
騒音
睡眠時の音も、睡眠の質の向上には大切です。
誰でも、騒音が鳴り響く部屋では熟睡できませんよね。もし、夜中の工事や車、電車などの騒音に悩んでいるなら、耳栓などを活用して眠りを妨げられないよう工夫しましょう。
また、睡眠前に音楽を聴くことで脳のリラックスを促し、眠りやすくする方法もあります。下記のような音は「1/fゆらぎ」といわれ、脳をリラックスさせる効果があるといわれています。
- ・クラシック音楽
- ・虫の声
- ・小鳥のさえずり
- ・波の音
- ・小川のせせらぎ
寝る前はよく不安に襲われて眠れないという人は、ぜひこの「1/fゆらぎ」の音楽を聴いて、リラックスしてみてください。
室温
見落としがちですが、寝室の室温も快眠には重要なポイントです。
特に、日本は局所を温める文化ですので、布団や毛布を何枚も重ねて布団の中だけを温めることが多いです。しかし、これでは布団の中と室温に温度差ができてしまい、冬場は朝になっても寒くて布団から出られないということがよくあります。
反対に、夏場はエアコンをつけるのがもったいないからといって、寝苦しい部屋で我慢して寝たり、極端に薄着になって寝たりする人もいます。しかし、これでは質の良い睡眠は取れません。
どの温度を適温と感じるかは人それぞれですが、睡眠時はエアコンや空調を適度に活用し、快適に眠ることができる室温にしてください。
寝具
上記の室温と同じように、寝具や寝るときの服装も質の良い睡眠には大切なアイテムです。
特に、寝ている間も人間は汗をかいているので、寝具や寝巻きは汗を吸収したらすぐに乾く素材を選びましょう。
そして、ベッドや布団、枕の硬さ・高さも睡眠の質を高めるには重要です。
例えば、自分に合っていない枕を長年使い続けると、首や肩、腰に負担がかかり睡眠の質を下げることにつながります。
また、枕の高さが合わないとうまく寝返りをすることができず、仰向けで寝る時間が長くなります。仰向け寝は、重力の影響によって舌が喉の奥に落ち込みやすくなってしまい、最悪の場合いびきや無呼吸といった症状に発展する可能性もあります。
このように、自分に合わない寝具は眠りの質を低下させる危険があります。もし、心当たりのある人は、ぜひこの機会に寝具や寝るときの格好、睡眠環境などを見直してみてください。
まとめ
今回は、西枕のメリットとデメリット、そして科学的根拠について解説しました。
風水において、西枕は金運アップが期待でき、また安定や落ち着きを司っていることから、人間関係でも余裕を持った交流をもたらす効果があります。
ですが、逆にエネルギッシュに活動したい人や、バリバリ仕事をしたい人にとってはやや落ち着きすぎな側面もあるため、避けた方が良いかもしれません。
そして、西枕はあくまで占いや慣習のひとつであって、科学的根拠はありません。枕を西に置くことで、個人の財産や健康に影響をもたらすといった報告はないので、占いやおまじないとして個人で楽しむようにしましょう。
よくある質問
Q.西枕のメリットはどんなものがありますか?
A.西枕には、金運アップや仕事運アップ、恋愛運アップ、家族運アップといったご利益があるとされています。
Q.西枕以外の場合は、どのような効果がありますか?
A.北枕には金運アップ、東枕には仕事運や勉強運アップ、南枕には才能運や人気運アップなどの効果があるとされています。北枕については「【実は迷信?】北枕に科学的根拠はあるのか徹底調査」 でも解説しているので、参考にしてください。